24歳からの日記

フレスコボールの普及、あるサッカーチームの監督、横浜でまちづくりの活動をしている人の備忘録

富山市は、実際車が無いと生きていけません。

富山出身の僕に興味を引く記事があった。

 


なぜ富山市の老人は、死ぬまで歩いて暮らせるか(1/3ページ) | ニコニコニュース

 

この記事によると、

”都市と地方の暮らしで、最も違う点は「歩くかどうか」だろう。国の調査によれば、65歳以上の高齢者の平均歩数は5368歩。傾向としては公共交通網が発達している東京などの都市は多く、反対に車社会である北海道などの地方は少ない。

これに対し、富山市が公共交通の割引サービス「おでかけ定期券」の利用者を対象に調べたところ、65歳以上の平均歩数は6360歩で、全国平均を1000歩近く上回った。富山市の森雅志市長は「定期券の利用者は1日約2600人。歩数増加には健康増進の効果が認められており、医療費に換算すれば年間7500万円程度の効果になる」と話す。”

らしい。

 

へー、一日に2600人もおでかけ定期券」を使ってるんだ。

でもさ、

富山市の高齢者人口ってどれくらいいるの

って話じゃん!

 

3000人中の2600人だとかなり優れているだろうし、100万人の2600人だとたったそれだけ?って話になるだろうし。

 

ここで調べてみた所、やっぱり市役所は頼りになりますな。

富山市 年齢別・地区別人口統計表(26年9月) に載ってました

 

この統計表によると、富山市の65歳以上の人口は、114,271人。

となると一日あたり2.3%の高齢者しか「おでかけ回数券」を使っていない計算になる。どれだけの回数をアンケートして結果を取ったかわからないけど、これだけで”富山市の高齢者は〜”なんて括るのはおかしい。富山市一日の利用数はたったの2%に強過ぎないのだから。

 

ニュースじゃなく元ネタにもあたってみようとグーグル先生に聞いてみた所、無事に探すことが出来た。それが

http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/13110/1/20140901kaikensiryou.pdf

で、ある。

これがまた酷い。

2 調査の概要
(1)調査対象者
地場もん屋総本店に来店した、おでかけ定期券所有者150人 (男性18人、女性132人)
(2)調査期間
平成26年5月15日(木)から6月9日(月)のまでの期間
(3)調査方法
調査票・歩数計等を配布し、郵送により回収
(4)調査内容
おでかけ定期券を「利用した日」「利用しなかった日」各3日間、合計6日
間の歩数、移動距離、目的等


3 調査結果
131人(男性16人、女性115人)から調査票を回収した。(回収率 87.3%)(一部文字編集有り) ”

え、たったのアンケート回答者ってたったの131人なの・・・。

 

図1 年齢階層別平均歩数 を見てみても、85歳以上のサンプル数が1とか。

いろいろ突っ込みどころ満載なんだな、これらの記事。

 

今まで、定例市長記者会見 とか見たことが無かったけど、色々とネタを拾えそうなので、これから要チェックだな。